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サントリー美術館:展示室
「サントリー美術館」

東京都港区赤坂9丁目・東京ミッドタウン内
「東京ミッドタウン」 21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


Tsutaya Juzaburo Publisher who Discovered Utamaro and Sharaku

歌麿・写楽の仕掛け人 その名は 蔦屋重三郎

江戸の名プロデューサー「蔦重」が手がけた浮世絵や版本等の出版物、約250件を通じて、その仕事の全豹に迫ります!


会期: 2010 11/3(水・祝)〜12/19(日) 展覧会は終了しました。
休館日:毎週火曜日、11月24日(水) ※ただし、11月23日(火・祝)は開館
開館時間:[日・月・祝] 10時〜18時 [水〜土] 10時〜20時
※ただし11月22日(月)は20時まで、11月23日(火・祝)は18時まで開館 ※いずれも入館は閉館30分前まで
※作品保護のため会期中、展示替えがあります。
※各作品の展示については、美術館にお問合せください。
会場:
サントリー美術館


蔦重の出版物にはしばしば本人の姿が登場し、店の広告塔的役割を担う、江戸の仕掛け人、蔦屋重三郎

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その名は蔦屋重三郎

2010 11/3 プレス内覧会
「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」


「展覧会の構成」  ―本展覧会 「News Release」 より抜粋して掲載しています―

18世紀後半、安永、天明、寛政期の江戸には、浮世絵の喜多川歌麿・東洲斎写楽、戯作の山東京伝、狂歌の大田南畝といった江戸文化を彩る花形スターが登場します。このスターたちの作品を巧みに売り出し、江戸文化の最先端を演出・創造したのが、版元の「蔦重」こと、蔦屋重三郎(1750-1797)でした。江戸吉原の人気ガイドブック 『吉原細見』 の独占出版、狂歌と浮世絵を合体させた豪華な狂歌絵本の刊行、当時の情勢を風刺した京伝らによる戯作の出版、歌麿の才能を存分に開花させた美人大首絵の発明、謎の絵師・写楽の”発見”など、次々と流行の最前線を作り出し、リードした人物です。
本展では、この名プロデューサー「蔦重」の出版物を通した、多様な”江戸メディア文化”の華が紹介されています。


第一章 蔦重とは何者か?

第一章 蔦重とは何者か?:江戸文化の名プロデューサー
歌麿・写楽の名作を次々と世に送り出した蔦重こと蔦屋重三郎。彼は単なる出版人ではなく、企画・製作・流通・販売まで手がける名プロデューサーでした。本章では、江戸の文化の仕掛け人・蔦重の人物像を探究します。

浅草市人撰/葛飾 北斎画 《画本東都遊》 蔦屋の店先
大本三冊 江戸時代 1802(享和2)年 たばこと塩の博物館蔵

※作品保護のため会期中、展示替えがあります。


第二章 蔦重を生んだ<吉原>

第二章 蔦重を生んだ<吉原> :江戸文化の発信地
蔦重は江戸吉原で生まれ育ち、狂歌会に参加する文化人でした。当時のファッション・リーダーであった江戸吉原の遊女達を描く浮世絵、戯作などを紹介し、最新江戸文化の発信地<吉原>を背景に、蔦重をめぐる文化ネットワークが解き明かされます。

宿屋飯盛撰/喜多川 歌麿画 《画本虫撰》 けら はさみむし
大本2巻二冊 江戸時代 1788(天明8)年正月 千葉市美術館蔵

※作品保護のため会期中、展示替えがあります。


第三章 美人画の革命児・歌麿

第三章 美人画の革命児・歌麿:美人大首絵の誕生
蔦重は寛政期に、歌麿の<美人大首絵>を売り出します。人物の上半身をクローズアップして描く大首絵は、従来は役者絵に特徴的な手法でしたが、蔦重はこの構図を大胆にも美人画に応用し、一世を風靡しました。

喜多川 歌麿画 《婦女人相十品 文読む女》
大判錦絵一枚 江戸時代 1792-93(寛政4-5)年頃 太田記念美術館蔵

※作品保護のため会期中、展示替えがあります。


第四章 写楽”発見”

第四章 写楽”発見”:江戸歌舞伎の世界
蔦重は晩年、役者絵の出版に本格的に乗り出し、謎の絵師・写楽をプロデュースします。本章では、写楽の歌舞伎役者絵や相撲絵の名品をそろえ、プロデューサーとしての蔦重の手腕が解明かされます。

東洲斎 写楽画 《三世佐野川市松の祇園町の白人 おなよ》
大判錦絵一枚 江戸時代 1794(寛政6)年 平木浮世絵財団蔵

※作品保護のため会期中、展示替えがあります。


江戸文化略年譜

1682 『好色一代男』 著:井原西鶴・読本
1694 菱川師宣没(?)浮世絵の祖
1724 英一蝶没・絵師
1748 『義経千本櫻』 歌舞伎
1788 喜多川歌麿画 『画本虫撰』・『歌まくら』 刊行
1802 『東海道中膝栗毛』初刷 著:十返舎一九

1806 喜多川歌麿没・浮世絵師
1814 葛飾北斎画 『北斎漫画』 初編刊行
1823 大田南畝没・狂歌師
1833-34 歌川広重画東海道五拾三次(保永堂版)
1852 『南総里見八犬伝』 著:曲亭馬琴・戯作文芸
1869 江戸を東京とする。明治改元。

17世紀、江戸時代初期徳川統一政権のもとで平和がおとずれ、都市、商業の発展、経済的に繁栄してゆく中、厳格な身分制のもと武家層のみならず農民や町人等の庶民層までも過去や未来よりも、ただ当世風 「浮世」 を求めて、自由に解放され、生まれでた美術や文芸(浮世絵・歌舞伎・戯作)等は江戸の民衆に支持を得ていった。
19世紀後半には日本の浮世絵は海を渡り西洋美術に大きな衝撃となって、フランス印象派に置いてはカンヴァスの構成にも影響を与え、やがてはジャポニズム時代となって世界史上最大のスケールで東西文化融合の潮流となる。


お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、朝日新聞社
協賛:TSUTAYA、三井住友海上、三井不動産
協力:日本ヒューレット・パッカード株式会社


参考資料:Press Release、「その名は 蔦屋重三郎」カタログ他。
※写真撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。


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